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登山届の提出&民間企業YAMAPとの連携〜山岳遭難の未然防止〜

2022.04.28

春になり新緑の季節。
登山が最高に気持ち良いシーズン到来ですね!
私も大好きだし、山好きな仲間たちも多いので今日は情報提供として。

残念なことに、登山人気を背景に山岳遭難件数がこの20年で3倍に増えていて、全国で年に300人ほどが亡くなっています。

岩手県での山岳遭難の発生状況は、
2021年は
遭難件数40件(前年比+1人)
遭難者数51人(前年比+7人)
死者6人(同±0人)
行方不明者0人(同−1人)
負傷者19人(同+2人)
(過去5年間では、遭難件数40件前後、遭難者数が50人前後で推移)
と、微増傾向にあります。
目的別では、
山菜採り13件、登山12件、キノコ採り5件、作業中6件、スキー等含むその他4件。

皆さんは登山届を提出していますか?!
登山届は、山岳遭難や事故に遭った場合の捜索・救助活動等を効率的に行うためのもの。
岩手県の登山届の提出状況は、
2021年は、岩手県警察が受理したものは全部で301件。
2021年の遭難件数40件のうち、警察に登山届が提出されていたのは2件、割合にしてたったの5%!!
登山届の提出率が低いことが、遭難救助を行う際の大きな課題にもなっています。
警察以外にも、各自治体や山岳を管理する団体において、登山届の様式や提出方法について掲載されていて、メールやファックス、郵送等でも受け付けていますが、もっと簡単になると便利ですよね。

「登山届をスマホで完結したい!」
登山アプリYAMAPを利用されている方も多いかと思いますが、事前にコースタイムを自動計算して無理のない登山計画を作成できると同時に、作成した登山計画を、家族・友人(緊急連絡先)にも共有できる登山計画&提出機能を警察と連携しているのが、長野県や群馬県など。
YAMAPに登山計画を提出すると警察へも正式な登山届の提出になるそう。
登山者は別に登山届を作ったり、登山計画書を印刷・郵送・投函したりするなどの手間が省けて利便性が上がります。万が一登山者が遭難して通報を受けた場合、救助に有力な登山ルートなどの情報を早く照会・把握できるため、より迅速な救助活動を行えるようになります。
https://corporate.yamap.co.jp
https://yamap.com
いま岩手県(県警察)での導入も検討して頂いています!
(県議会2月定例会の予算委員会質疑にて)

岩手県の遭難者の特徴として、
高齢者の遭難が多く、2021年は約57%を65歳以上が占めています。
登山と同じくらい山菜採りでの遭難件数も多く、山菜採りで登山届まで提出するかどうか、高齢者であればスマホをどこまで使いこなせるか、などまだまだ課題もあります。

大型連休も始まり、これから山を楽しまれる方も多いと思いますが、豊かな大自然を安全安心に楽しむため、私たち一人ひとりの意識や備えも大事ですね!

(参考までに)
遭難者を早期に発見する取組として、
岩手県警察本部には29人体制の「岩手県警察山岳遭難救助隊」を組織して、関係機関・団体と連携した捜索活動を行なっています。
今年1月には、捜索用ドローン1機が配備されました。

(写真は、昨年7月登山というより網張リフトで楽をした時のもの笑)

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