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岩手県立総合教育センター視察での出逢いと気づき

2023.05.11

いろいろな学びの場や居場所づくりをどうしていこうか。
他県へ調査へ行ったりリサーチしたり。
フリースクールとの連携を強化してほしい。
校内居場所カフェとか、不登校特例校とか、他県ではたくさんの取り組みも進んでいて。
プレーパークも素敵だなとか。

岩手県では今年度から県内にまだ設置されていない各市町村の教育支援センター(旧適応指導教室)の設置に対する費用の助成が開始されます。
公的機関だけではもはや受け皿が足りなすぎるので、フリースクールなど民間との連携を強化して、子ども達の選択肢をもっと増やしてほしい、そういつも県議会で訴えています。
が、肝心なところをちゃんと確認していなかったと反省、先日やっと調査へ。

県立総合教育センター(花巻市北湯口)の中にある不登校の高校生のための居場所「ふれあいルーム」へ。
平成21年に設置、県が設置する唯一の居場所。
県からの資料で利用生徒数は、過去長らくゼロだとは知っていて。
なぜ利用者がいないのか。
そもそも必要とされているのか。
自然豊かでとても気持ちが良いけど、
市街地から離れたここまで生徒が足を運ぶのは容易ではないかもなあと。
大人の私でも重厚な外観に圧迫感をも感じてしまうなあというのが第一印象。

なんとバスは朝、昼、夕のそれぞれ1本のみ!
それは厳しいよね汗。
親御さんの運転で来られる方がほとんどとのこと。
メイン玄関とは別に小さな出入り口もある。
今年は(初めて?)県立学校長会議でふれあいルームの宣伝をしてくださったこと。
オンライン授業は機器が揃っている。
この施設はもともと学校の先生のための研修施設なので
各教科の先生もいるし、体育館も音楽室も理科室も美術室も全て整っていて、卓球台やゲームもたくさんあって(びっくり)。

館内視察中に、笑顔の素敵な男の子とすれ違いました。
すれ違い際にニコニコ元気にこんにちは〜って私に話しかけてくれて。
あとから職員さんに、彼は花巻市外(車で1時間程度)から来ていた中学2年生とそのお母さんと知りました。
小学校低学年の頃から月1回ほどこちらに通い、
小学校高学年になって、ひらがなカタカナや時計の読み方を覚えたい!と自分のやりたい事を先生に意思表示するようになって、それからはやりたい事もどんどん増え、この日は得意の「工作」を先生に見せに来たのだそう。
滞在時間は1時間ほど。
その生徒さんが居たという教室にも案内してもらいましたが、なんだか熱気というのか温もりというのか、彼の情熱が伝わってくる感じで、勝手に私は嬉しくなり。
きっと彼は「好き」とか「楽しい」を見つけたんだ。
担当されていた先生は、とてもユーモアあふれる、そして話に耳を傾けてくれて、こちらがどんどん話がしたくなるような先生でした。

訪れる前までは
中に入るまでは
正直良いイメージを持っていなかったけれど(すみません。。)、
施設は色々なものが揃い、気持ちに寄り添ってくれそうな支援担当の先生方もいらっしゃって、
現場の先生方はとても努力されているなあと。

相談事業(電話や来所)は小中高校生すべてから受けていますが、
県立の教育支援センター「ふれあいルーム」は高校生のみを対象にしています。
広島県へ調査へ行ったとき、広島県立教育支援センターももともとは高校生のみを対象にしていたけれど、少し前から小中高校生を対象にしていたなあと。

まずは学びの本質とこれからの教育のあり方を根本から議論すべきと私は思ってはいるけれど、
既存のものの仕組みや方針、あり方をいまの時代と子ども達に合わせてアップデートしていきたいとも改めて。
アンパンマンは未就学児向けかなとか笑

子ども達(と親御さん達)の声ももっとたくさん聞かなくちゃね!

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